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工場の外壁は何年ごとに塗り替えるべき?専門家が解説!

塗装の豆知識 2025.06.03 (Tue) 更新

みなさんこんにちは。

株式会社とちのき塗装テック 宇都宮鶴田店の有賀です。

みなさんの中で工場のメンテナンスは何年に一度行うのが適正かわからないといったお悩みはございませんか?

本日は、そのようなお悩みを解決できるブログをご紹介いたします!

はじめに

工場は紫外線や雨、風といった外的要因に常にさらされており定期的なメンテナンスが必要です。

立地や周辺の環境(森が近く湿気が多い。海岸に近く塩害がある)で劣化の進みは様々ですが、一般的なメンテナンスの頻度についてお話しさせていただきます。

 


第1章:一般的な塗り替えサイクルの目安

工場の外壁塗装には、使用する塗料の種類や建物の立地条件、使用環境などによって寿命が異なります。以下に、塗料別のおおよその塗り替え目安を紹介します。

塗料の種類 塗り替え目安年数
アクリル塗料 約5~7年
ウレタン塗料 約7~10年
シリコン塗料 約10~15年
フッ素塗料 約15~20年
無機塗料 約20年以上

過去に塗装した経験がある工場の方は、前回塗装時に使用した塗料がどんな塗料であったか確認してみてください。

ただし、一般的な年数のため一概にこちらの年数が担保されるわけではありません。


第2章:塗り替え時期に影響する主な要因

1. 立地環境

先ほどもお伝えしましたが、森が近い環境では湿気が溜まりやすい。や落ち葉が腐食し泥になって雨樋が詰まる。といった劣化症状が現れます。

海岸沿いの工場では潮風による塩害被害が発生し、屋根や外壁に錆が発生しやすいといった特徴があります。

2. 日当たりと風向き

南面や西面は太陽の光がよく当たるため、紫外線による劣化(チョーキングや色あせ)がよく見受けられます。

逆に、北面や建物の影となってしまう場所はほかの箇所よりも光が当たらず苔やカビの発生が顕著に表れます。

3. 建物の構造と素材

鉄骨造・ALC・サイディングなどの素材によって、塗膜の吸着性や防水性が異なり、適した塗料も変わります。

工場でよく使用されているモルタルやALC外壁は表面の防水性が切れると構造体に水が染み込みひび割れが発生してしまうことがあります。

外壁に合わせたメンテナンス方法を選択する必要があります。

4. 前回の施工品質

下地処理や塗布の厚み、乾燥時間など、前回の塗装施工が適切でなかった場合、想定よりも早く劣化が始まることがあります。

旧塗膜や既存の錆を処理せずに上から塗装するだけでは、錆が再発したり、旧塗膜から剥離してしまうことがあり、すぐに劣化してしまう原因にもなります。

 


第3章:外壁塗装の劣化サインとは?

以下のようなサインが見られたら、塗り替えのタイミングです。

  • チョーキング(白い粉が手につく)

  • ひび割れや塗膜の剥がれ

  • カビ・苔・藻の発生

  • 錆の進行

  • 色褪せや光沢の消失

これらの劣化症状は、塗膜の性能が低下している証拠です。放置すると建物内部に水が浸入し、建物全体の寿命を縮めることにつながります。


第4章:定期点検のススメ

工場の維持管理には、定期的な外壁の点検が不可欠です。以下のタイミングでのチェックをおすすめします。

新築から10年。メンテナンスから5年。

外壁にチョーキングが発生。

屋根に錆が見える。

専門業者による無料診断を活用し、外壁の状態を「見える化」することが大切です。

定期的に点検をすることで早期に劣化を見つけ、少ない費用でメンテナンスすることが可能です。

雨漏りしてからメンテナンスをしようと考えていると塗装では対応しきれなくなってしまう可能性があります。


第5章:最適な塗装時期の見極めと施工の流れ

最適な時期

昔は春と秋が最適と言われてきていましたが、最近は、ゲリラ豪雨や季節外れの台風などがあり一年中 天気の急変に注意が必要です。

逆に一年中いつでも塗装は可能です。

ただし、急な雨や降雪といった天気の変化に注意しながら作業をする必要があります。

施工の流れ(一般例)

  1. 現地調査・診断

  2. 見積・契約

  3. 足場設置・洗浄

  4. 下地補修・塗装

  5. 完工・検査


第6章:塗り替えで得られるメリット

  • 建物の延命化

  • 美観の回復とブランドイメージ向上

  • 防水・防錆性能の復活

  • 従業員や取引先への安心感

外壁の状態が良いことで、安全・衛生管理や企業の信用力にも好影響を与えます。


おわりに

雨漏りしてから、困ってからメンテナンスを考えていては遅いです。

不安が無い状態でも点検をすることで現状の劣化状況を確認することができます。

また、どれくらいのコストがかかるのかを事前に見積を取って確認しておくことが大切です。

いざメンテナンスをするときの参考にもなりますし、予算を考えるうえでも点検とお見積もりはお勧めです。

 

 

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